COLUMN

カラー |2025.12.23

カラーで印象操作!暖色カラーと寒色カラーの違いを美容師が解説」

ヘアカラーを選ぶときに必ず耳にするのが「暖色」と「寒色」。
なんとなく“赤っぽい色”“青っぽい色”というイメージはあるものの、実際は髪の見え方や印象に大きな違いを生む重要なポイントです。

ここでは、それぞれの魅力と選び方をわかりやすくご紹介します。

暖色とは

暖色カラー(ウォームカラー)とは、
赤・オレンジ・黄色のような“温かみ”を感じる色味をベースにしたカラーのことです。
髪にツヤや柔らかさ、血色感を与える効果があり、日本人の肌にもなじみやすいのが特徴です。


暖色カラーが向いてる髪質

① 硬く見えやすい髪質
暖色を入れることで、髪に柔らかさと温かみが出て、優しく女性らしい印象に仕上がります。

② パサつき・乾燥が気になる髪質
光を反射しやすい色味のため、ツヤ感が出やすく、髪がきれいに見えます。

③ ボリュームが少なく、細く見えやすい髪質
ふんわりとした印象になり、髪に厚みがあるように見せることができます。

④ くせやうねりで広がりやすい髪質
暖色は髪の陰影を和らげ、まとまりのある柔らかな質感に見せてくれます。

⑤ 色持ちが気になる・褪色しやすい髪質
暖色は色味が残りやすく、色落ちしても自然できれいな印象が続きます。

寒色とは

寒色カラー(クールカラー)とは、
青・緑・紫など“冷たさ”や“透明感”を感じる色味をベースにしたカラーのことです。
赤みを抑えて、柔らかくクリアな質感に見せるのが特徴です。


寒色カラーが向いてる髪質

① 赤み・オレンジみが出やすい髪質
日本人に多い赤みのある髪は、寒色を入れることで色味を抑え、透明感のある仕上がりになります。

② 太く、広がりやすい髪質
寒色は髪を引き締めて見せるため、ボリュームを抑え、すっきり落ち着いた印象に。

③ 量が多く、重く見えやすい髪質
軽さや抜け感が出やすく、重さを感じさせないスタイルに仕上がります。

④ 直毛・ハリコシが強い髪質
硬さが目立ちにくくなり、柔らかくクールな質感に見せることができます。

⑤ 明るめカラーやブリーチ履歴がある髪質
寒色はベースの明るさを活かしやすく、より高い透明感や外国人風カラーを表現しやすいです。

暖色のメリット、デメリット

【メリット】

① ツヤが出やすい
光を反射しやすく、髪が健康的で美しく見えます。

② 肌色が明るく見える
血色感がプラスされ、顔色がよく見えやすい。

③ 色持ちが良い
寒色系に比べて退色が緩やかで、きれいな色を長く楽しめます。

④ ダメージが目立ちにくい
髪のパサつきをカバーしやすいのも特徴です。


【デメリット】

① 赤みが強く出やすい
 好みによっては「重たい」「派手」に感じることも。

② 色落ちでオレンジ・赤になりやすい
 退色すると赤味・オレンジ味が強く出ることが多い。

③ 伸びてきたときに根元が目立ちやすい
 黒髪との差が出やすく、リタッチが気になる場合があります。

④ クールさ・透明感は出にくい
 軽さや外国人風カラーを求める方には物足りないことも。

⑤色によっては持ちが短い
 特にピンクなどは早く色落ちしやすい。

寒色のメリット、デメリット

【メリット】
① 赤みを抑えて透明感が出る
 日本人の髪は赤みが出やすいですが、
寒色カラーはその赤みを打ち消し、柔らかく透けるような髪色に仕上がります。

② 髪がきれいに見える
 くすみ感があることで、ツヤ感が出やすい•髪のオレンジっぽさが目立ちにくいため、上品で洗練された印象になります。

③ 落ち着いた・大人っぽい印象に
 派手すぎず、“クール”、“知的”、“ナチュラル”な雰囲気を演出でき、オフィスや大人世代にも人気です。

④ 色持ちが比較的きれい
 赤系カラーに比べると、色落ちしても赤色っぽくなりにくく、退色過程もきれいなのが魅力です。

【デメリット】

① くすんで見えやすい
入れ方や明度によっては、顔色が暗く見えることがある。

② ツヤ感が出にくい場合がある
マット・アッシュ系は、暖色に比べてパサついて見えることも。

③ 明るさが分かりにくい
寒色は色味が沈みやすいため、思ったより暗く見えることがあります。

④ 髪質によっては発色しにくい
赤みが強い髪質の場合、寒色がきれいに出にくいことがあります。

⑤ ブリーチが必要な場合がある
強い赤みがある髪質や、しっかり寒色感を出したい場合はダブルカラーが必要になることも。

⑥ 色落ちで緑・くすみが出ることがある
アッシュやマット系は、髪の状態によって
色落ち後に緑っぽく見える場合があります。

⑦ 色落ちが早く感じやすい
退色するとブラウンや黄味が出て、寒色感が薄れやすい。

印象の違い



【暖色カラーの印象】
(レッド・ピンク・オレンジ・コーラル・ウォームブラウンなど)

与える印象
• 柔らかい・親しみやすい
• 温かみがある
• 女性らしい・可愛らしい
• 血色感がよく見える

こんな方におすすめ
• 優しい雰囲気に見せたい
• 顔色をよく見せたい
• 初めてのヘアカラーで失敗したくない

(例)
レッド系
 →深みが出て華やか・大人っぽい印象。

ピンク系
 →柔らかく可愛い雰囲気、肌を明るく見せやすい。

オレンジ系
 →元気で明るい印象。ツヤが出やすい。

暖色ブラウン系
 →自然で落ち着いた雰囲気。初めてのカラーにも使いやすい。


【寒色カラーの印象】

(アッシュ・マット・ブルー・グレー・オリーブなど)

与える印象
• クール・洗練された
• 大人っぽい・落ち着いた
• 透明感・抜け感がある
• 都会的・スタイリッシュ

こんな方におすすめ
• 赤みを消したい
• 大人っぽく見せたい
• トレンド感のあるカラーにしたい

(例)
アッシュ系
→赤みを抑えた寒色カラーで、透明感がありクールで洗練された印象に。

マット系
→グリーンを含んだ色味で、やさしく自然なナチュラルな雰囲気に。

ラベンダー系
→黄ばみを抑えてツヤを与え、上品で女性らしい印象に。



このように、
•やわらかさ・温もり・女性らしさを重視するなら「暖色カラー」
•透明感・落ち着き・大人っぽさを求めるなら「寒色カラー」

がおすすめです。

パーソナルカラー別、似合うカラー

イエベ春
暖色: 明るく軽やかな“黄み寄りの暖色”が得意。
寒色: 寒色は淡め・明るめだと似合いやすい。

ブルベ夏
暖色: 青み寄りのピンク暖色が似合う
寒色: くすみカラー・透明感カラーと相性抜群

イエベ秋
暖色: 深みのある“濃い暖色”が得意。
寒色: 寒色はくすみ・深みのある色が馴染みやすい

ブルベ冬
暖色: 青みを含んだ深い赤系なら暖色でも似合
寒色: 高発色・コントラスト強めの寒色が得意。


要するに
•イエベ春:明るく軽い色
•ブルベ夏:柔らかい青み色
•イエベ秋:深みのある落ち着いた色
•ブルベ冬:濃くはっきりした高発色カラー

まとめ

暖色カラーは“ツヤ・血色感・柔らかさ”、
寒色カラーは“透明感・抜け感・クールさ”。
どちらにも魅力があり、髪質や肌、ライフスタイルに合わせることで、その人らしさがより引き立ちます。

日常の気分転換やイメチェンのタイミングで、自分の“なりたい雰囲気”をイメージしながら色味を選ぶと、より一歩進んだヘアカラーを楽しめます。

STAFF

この記事を書いたスタッフ

スタイリスト/セラピスト / KOBE

磯部 未奈

Mina Isobe

神戸店の全てのヘッドスパメニュー、そして唯一ドライヘッドマッサージが施術できるスタイリストです。髪を艶っぽく見せるカラーが得意です。ナチュラルな中に少しデザインのあるスタイルを提案させていただきます。心地よく、リラックスしていただけるような施術でお客様をほぐします。お客様に合わせた施術を提案させていただきますので、一度ご相談ください♪



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